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2014年4月4日金曜日

独り花見

桜は嫌いだ、なんて話を書いておきながら、近所の川の土手にたくさん桜が植わっているので、独り酒を手に夜桜見物。昼間はこの辺りも花見をしに来る家族連れやカップルで混みあっていて、とても来る気にはなれないのだけれど、夜に交通の便もよくないこんなところにわざわざ来る酔狂な人間は僕くらいしかいないのだった。誰にも見つからず1人で眺める桜は悪くない。お巡りさんに見つかったら職務質問コースだろうか。


ちょうど、土手に降りる階段があり、そこで桜の真下に座って眺めることが出来るので、陣取り持ってきた酒を開け桜を見ながら晩酌開始。花見酒。つまみもいらないし、酒もコンビニで買ってきたもので安上がりな人間だ。最近は、めったに酒は飲まなくなったけれど、たまにはこういうのも悪くはないかも。夏に星を見にここで眺めるのもいいかもね。

他の桜も見ようと夜の河岸を歩いてみて、結局、この場所が一番、桜に近くて戻ってきた。花冷えのする夜だが、酔いが回り、このまま寝てしまいそうになる。


夜景撮影は光量が少ないから難しいね。だけど、これは個人的にはよく撮れたお気に入り。

来年の桜を眺めるのが、楽しみになるか嫌でたまらないかは、今後の自分の頑張りと成長にかかっているのかもしれない。

2013年11月9日土曜日

再び特別な空間へ

愚かな行為だと分かっていたけれど、また来てしまった。考えても考えても分からない問題。何でわからないかって?そりゃ俺がおバカさんだからだよ。

ちょうど内回りをクルクル回っていると反対側の外回りで写真と同じ色のフェラーリ458が銀色のゼロクラウンの覆面とパンダのクラウンにサンドイッチされて停まっていた。


後日、友人に話したところ「金持ちでも捕まるんだなw」とのこと。そりゃそうだ。

9号から湾岸に出てレイブリからC1に戻ってもまだ458はさらし者にされていたし、見せしめなのかもね。この日は、環状でだけど、911カレラSとメルセデスSLS AMGが遊んでくれた。どちらもめっぽう飛ばすわけではないけれど、いいリズムでスイスイっと走っていく。SLSなんか重い直6エンジンを積んでるとは思えないほど、コーナーの入りが鋭い。バイクで付いていくとこちらがワンテンポ遅れる。フロントヘビーな車はコーナリングがよくない、そんなありきたりな理論を超えた領域まで詰められてるってことなのかもね。

噂の赤坂ストレートは2度ほどトライ。予想よりも全然短かった。こんなところで大台ねぇ。俺には無理無理。

この日は仕事から帰ってそのまま起きて出発したのと、いつもは早く寝る習慣のせいで、周りの状況が空いてくる前に眠くなってきた。クリアは取れないと判断して、バイクの上で寝てしまう前に家に帰ることにした。ソロで走る機会が減ってきた今日この頃、たまにはこういうのも必要かもね。バイク乗りはいつだって1人なのだ。

2013年11月4日月曜日

ある特別な空間

嫌なことがあるという訳ではないのだけれど、たまにフラリと来る。都会の中にあって非日常が味わえる空間。早朝や昼間、週末の夜の世の中の皆が起きている時とはまた違った顔を見せる空間。そんな場所へ夜も遅くに繰り出した。

別にストレス解消というわけでもない。ただ、あてどなく走り回りたい、そんな気分だった。 ただのツーリング。場所がそういう場所だってだけ。何かあると嫌なので一応、ツナギは着込んで行った。


時間がまだ早いのか少しその場所はまだ混んでいた。少し時間をつぶそうと芝浦PAに入る。 夜は随分と気温が下がるようになった。これからますます寒くなっていくのだろう。

芝浦を出てC1方面へ。外回りを数周走ったり、9号経由で湾岸からレインボーブリッジをわたって再びC1に戻って今度は内回りを走ったり。レインボーブリッジは3回渡った。もうすぐ閉鎖になるという大井JCTでUターンして子供のようにクルクルと回る。

箱崎PAで小休止して、6号向島線からC2へ抜けるとここは夜は真っ暗。自分のバイクのヘッドライトと排気音と風切り音だけが耳に入ってくる。静かな環境もいい物だ。この道が自分の為だけにあるような錯覚。

そのまま葛西から湾岸に出てみたけれど、どうやら大井から先まで行かないとクリアな状況は得られそうにない。さっきの箱崎PAからそんなに時間は経っていないと思うけれど、あっという間に大黒PAについた。ここでコーヒーを飲んで、また都心方面へ。

まぁ、スゴい景色が見れたので良しとしよう。ツナギはバタつかなくて素晴らしいと思った。バイク乗る時はツナギがいいね。疲れるけれど。

2011年6月9日木曜日

Midnight Express from 横浜公園

ここ最近、心の中に瓶の底に溜まった澱のようにどす黒いモノが渦巻いている。そいつらを浄化してやりたくて、6月8日水曜日の夜22時に、愛車を引っ張り 出した。正直、出かけるときはこのまま、帰って来れないかもしれない、そんな思いが頭をよぎった。そのまま、横浜公園ランプへ。これまで、首都高は"通る"ことばかりだったのだけれども、今回は“目的地”が首都高。こんなのことは、これまでバイクに乗っていて初めて。

某走り屋漫画の主人公よろしく、自分の心とマシンの調子を確かめながら横羽線を上る。気分は最悪。呼吸も深く出来ず浅くしか吸い込めず息苦しい。横羽線を上り、とりあえず途中の大師PAに入る。ガラのよろしくないおじ様達が、 自販機に近いというだけで、二輪車の駐輪スペースの前にデカいクルマをビタ付け。コーヒーを飲みながら、面倒くさいから関わりにならないように、あんまり彼らの方を見ないようにする。

横羽線 大師PAにて
そのまま、バイクに跨って、C1こと都心環状線を目指す。浜崎橋JCTから右側に折れ、まずは内回りをクルクルしようと思うも、工事渋滞だらけで1周回っただけで、断念。湾岸に出て大井JCTでUターンして再度、横羽線上り経由で浜崎橋JCTを左に折れて今度は、C1外回りを走ることにする。

外回りを数周回って、箱崎JCTから9号経由で湾岸線に出てきて、東京港下の海底トンネルを通った際に、取り敢えず、アクセル全開。6速8500rpmくらいまで、引っ張ってみる。いつもなら、このギアでこの回転数なら悩みや鬱々とした気分は全部、自分の後ろに排気音と共に掻き消えていくのに、今日は全く消える気配もない。

そのまま、大井JCTでUターンして、再び横羽経由で、C1外回りへ。内回りよりはマシだけれども、とにかく、車が多くて全く気持ち良く走れない。そのまま、2周ほどして、何故か6号向島線へ迷い込んでしまった。これはいつも常磐道へ乗る時のルートだ。このままだと三郷についてしまって帰れなくなるな、と少し 焦るんだけど、上手い具合にC2への分岐が現れて、これで、C2~葛西JCT経由で湾岸で帰れるとホッと一息。夜のC2には、殆ど車もいなくて、漆黒の闇と静寂が支配していた。

湾岸に戻ってくれば、再びさっきの東京港下の海底トンネルを通るわけで。前方を見てみると右車線には、車がいない。それをいいことに、今度は2速からきっちり、全開全開の繰り返しで4速12000rpmまでとにかく回した。脳ミソがズレるような加速の中で非現実的な離人感が自分のまわりから抜けない。まるでゼリーの中に包まれているような非現実感。これが離人感でとにかくここ最近はこれにさいなまれている。まだ、5速と6速が残ってるのに何やってんだよ?と自分にイラつくも、そこは次回の楽しみ?に取っておこうかと。トンネル自体は、長さが2kmくらいあるので、結構、いいスポットかも。あとは、6速8000rpmでも、意外とバイクって曲がるん だ、って少し驚いた。こんな状況下でも、転倒の恐怖とかは全く無くて、シールド越しの風景は相変わらずのテレビでも見てるような現実感の無い感じ。

そのまま、大井の左コーナーをゆったりと抜けて、その後のツバサ橋も少しだけ頑張ったけど、もういいや、って感じで精神的な緊張の糸がプツンと切れてそのまま、大黒PAにイン…

コーヒーを飲みながら、今宵の行動の余りのくだらなささに少し反省。結果として全く気分は晴れなかった。結局、この夜だけであてど無く、150km以上も走ってしまったのだけれども、全く、気分は救われず。まさにしがらみを抱えない何もない人間の自傷行為に過ぎないのだった。