桜は嫌いだ、なんて話を書いておきながら、近所の川の土手にたくさん桜が植わっているので、独り酒を手に夜桜見物。昼間はこの辺りも花見をしに来る家族連れやカップルで混みあっていて、とても来る気にはなれないのだけれど、夜に交通の便もよくないこんなところにわざわざ来る酔狂な人間は僕くらいしかいないのだった。誰にも見つからず1人で眺める桜は悪くない。お巡りさんに見つかったら職務質問コースだろうか。
ちょうど、土手に降りる階段があり、そこで桜の真下に座って眺めることが出来るので、陣取り持ってきた酒を開け桜を見ながら晩酌開始。花見酒。つまみもいらないし、酒もコンビニで買ってきたもので安上がりな人間だ。最近は、めったに酒は飲まなくなったけれど、たまにはこういうのも悪くはないかも。夏に星を見にここで眺めるのもいいかもね。
他の桜も見ようと夜の河岸を歩いてみて、結局、この場所が一番、桜に近くて戻ってきた。花冷えのする夜だが、酔いが回り、このまま寝てしまいそうになる。
夜景撮影は光量が少ないから難しいね。だけど、これは個人的にはよく撮れたお気に入り。
来年の桜を眺めるのが、楽しみになるか嫌でたまらないかは、今後の自分の頑張りと成長にかかっているのかもしれない。