2021年9月1日水曜日

復職の条件

 


6月下旬から休職して療養した結果、そろそろ復職して良い、という主治医からの許可が出た。復職してよろしい、という診断書を主治医からもらい、会社の上司へ郵送して送ったが、会社指定のフォーマットで記載してもらう必要があるので、もう一度、そのフォーマットに従って主治医に書いてもらい、提出せよとのこと。診断書は1通で3300円なので、何度も出すことを求められると地味に痛い。

先週、復職のための面談を産業医、上司含めた会社側と行い、診断書を出しなおすことと、自分なりの休職に至った経緯の分析と再発防止策を紙にまとめて提出することとなった。精神疾患による休職からの復職で再休職に至る割合は半年以内で4割にも達するという記事を見かけたので、会社側が慎重になるのはもっともだ。拝承。従います。

 間違っても、精神疾患で休職することは、交通事故に遭うようなものだ、という論調にならないように文章を組み立てる。でも全くの無益な行為ではない。分析によって、なるべくしてこうなったのだ、という納得も得られることだった。

10年前、2011年に年が改まる少し前から俺は閉鎖病棟で入院していた。自殺の危険があるため、とのことだったし、当時の俺はいつか閉鎖病棟で入院して自殺の危険から保護されるような身分になるに違いない、という予感めいたものもあって、その精神科病院の外来に通い続けていた。今回の休職でも、やはり診断書が出る直前には自殺することしか考えられなくなってしまい、業務はやりつつも心は千々に乱れ…という状況だった。

今回の休職については、原因が起こってから休職という結果に至るまで約3か月。面談では、アウトプットが出せていたので、特段配慮する必要はなかった、と言われた。だが、3月から俺は不調を訴えていたのだ…。アラームを出していた。自死を考えている、というのは何度も訴えた。それなのに、それが仕事上のアウトプットを出せていたから問題ない、という理由で片付けられては、アウトプットは出せていましたが、気が付いたら奴は首を括って死んでいました、なんていうことになるのか…?

まぁいい。思うところは多分にあるが、やはり、同じ環境でも病む人間とそうでない人間がいる。病んだ者としては、その落とし前を付けるためにも、再発防止策とやらを書き連ねて提出することとしたい。

俺にも仕事に穴を開けて同僚に対して、申し訳ないことをした、という思いはある。取り返せるとも思えない。ただ、分を超えた能力で組織に貢献することは残念ながら不可能だ。少しでも自身の精神面と身体面の健康と向き合った中で、引き出せる最大限の能力と努力で以って応えたい。

労災として認められたいという訳ではない。休職制度があるだけマシということもあるだろう。そして俺の替えはいくらでも効く。ただ、精神障碍者Aとしてしか扱われない、それは悲しい。人として扱って欲しい。そう言う願いを込めて、この記事をアップする。